DES デット・エクイティ・スワップ


東京弁護士会の税務特別委員会では、
法律家のための税法
という本を作っています。
民法編と会社法編に分かれています。
www.daiichihoki.co.jp/dh/product/026237.html
www.daiichihoki.co.jp/dh/product/026245.html
近々、改定された法律家のための税法に基づいて、
講演会が開かれるので、その準備会に行って来ました。
新株部発行、現物出資、ストックオプション等に関する税務です。
税法の話なら、基本的には、税理士、会計士から聞けば良いのかもしれません。
ところが、法律家のための税法、では、具体的な紛争や、
目的に応じた、法律上の行為とそれに対する税法の適用について
考えることができる所が、面白いところです。
多くの話は、かなり専門的で日常合わない話しですが、
一点だけ、普段の業務に関係する話が有りました。
中小企業では、会社の金が少なくなってしまった場合、
代表者からの借入という形で、帳尻を合わすことが良くあります。
これで、決算は乗り切るのですが、代表者から借入が多額になってから、
代表者が死亡すると、代表者は会社に対し多額の債権という資産を
有していることになってしまい、相続税がかかることになります。
しかし、実際には、会社は、金が少なくなっているのです。
こうした場合、代表者の会社に対する債権を
株式にする、債権で現物出資する、
又は、金銭で出資して、その後、債権の返済をしてもらう、
ということをすると、債権が、価値の低い株式に
代わるということが考えられるということでした。
代表者から会社への貸し付けが巨額になっている
会社は、多くあると思うので、
実施するべき場合が多くあると思いました。