マンションの競売
離婚後、滞納、競売にとなった場合についての
記事がありました。
実録!自宅マンション競売の悲痛な実態 住宅ローンを返せないと、どうなるのか
登記簿を閲覧してみると、すでに東京都と都税事務所からマンションの所有権に対し、2008年2月に差し押さえ登記がなされていた。長らく固定資産税や住民税を滞納していたのだ。
さらに調査を進めると、消費者金融から借金していることがわかり、住宅ローンを滞納している事実も判明した。至るところで“滞納の連鎖”が始まっていたのだ。住宅ローン債権は銀行から保証会社へと移管されており、保証会社から残額1748万円の支払請求が2010年7月にAさんのもとへ送られてきた。
Aさんは完全に窮地に追いやられてしまい、残された道は(1)自己破産、(2)マンションの任意売却、(3)強制売却(競売) のいずれかしかなかった。弁護士とも相談し、最もダメージが少ない任意売却を本人に勧めたが、時すでに遅く、主導権は完全に金融機関の手中にあった。
悲痛な実態
という厳しい書き方ですが、
ことさらに、厳しさを強調する必要はないと思います。
自己破産をすれば、
それまでの負債はなくなります。
カードは7年程度作れないことが多くありますが、
それだけのことです。
なお、
最近、特に東京都内の物件については、
競売で非常に高い値がつくことや、
この事案のように、債権者が多く調整が
困難なときには、
任意売却は、困難です。
ただし、
任意売却に成功しても、
債務者は、
価格の数%程度の引っ越し料を得られることや、
引っ越し時期を話し合いで決められること
(非常に遅くはできない)
ことくらいで、大きな利益はありません。
競売になっても、
競落人は、強制執行するよりは安い
程度の費用は明渡の猶予をくれることが多いため、
任意売却が、債務者にとって、
非常に有利という事情はありません。