不運な人にどのように対応するのか
非常に減ってきてはいますが、
今も債務整理の相談をしています。
債務整理の相談は、
ほとんどが貧困対応の最前線の問題で、
相談をする側でも、哀しくなります。
ところで、
債務整理するかしないか、また
自己破産、民事再生、任意整理、放置、
どれを選ぶか、
は、本人の自由です。
債務があるだけでは、
生存の危機とは言えないので、
基本的には、
「必要があればご依頼ください。
楽にはなれますが、
弁護士費用もかかります。」
と言って、判断に任せるだけです。
もちろん、私は、
状況に応じて、最適な方法を提案します。
次のような相談にも、私は、弁護士として、
対処法のアドバイスはしたものの、
哀しくなりました。
親と喧嘩して家出した高校中退の人。
一時ホームレースになってから、
自立支援センターに入居した。
しかし、センターで同居の人から
たかられ、サラ金、カード会社からの
借金が100万円を超えた。
少年に近い年齢では、30,40の大人からの
たかりを断ることはできなかった。
自立支援センターは看守のいない
刑務所のようだった。
今は、仕事を始めたが、月給15万円。
債務整理の方法としては、
自己破産でしょう。
月数万円の分割払いで任意整理することも
債権会社の対応によっては、可能です。
しかし、収入が生活保護水準の少し上程度なので、
無理を強くすすめることはできません。
債務整理としてのアドバイスはできるものの、
私は何をするべきか、
について、悩む相談でした。