相続対策2 財産の明確化
突然に亡くなったり、
財産管理をする能力が亡くなったり
(外傷や脳溢血での障害や
認知症による後見開始)、
した場合、関係者は、
本人の財産が何か分からない、
ということが良くあります。
親族の成年後見人でも、第三者の成年後見人でも、
本人の財産を調査することは容易ではありません。
固定資産税の納税通知、
銀行・証券会社、保険会社等からの通知、
等によって財産を調査していきます。
しかし、関係者は、
知らない財産を適切に管理できませんので、
家賃を滞納されたり、
払うべきお金を払えなくなることもあります。
という訳で、
いざというときに、
自分の財産を分かるようにしておく
ことは重要です。
自分の財産が明確だと、
相続人の間で、
「遺産は何か」
という相続争いの大きな部分を
避けることができます。
他人の名前での預金、
隠し財産
などは、明確にしておいた方がよいでしょう。
ところが、
自分の財産を分かるようにしておく、
ことには、欠点もあります。
一番の欠点は、
財産があると分かると、
詐欺師などが寄ってくる
ことです。
親族でも、財産を取り込もうとする
人が寄ってくることもあります。
自分の財産は分かるようにしておかないと
良くない人には隠しておく、
という難しさがあります。