本人との面会
私は、数件、成年後見人、保佐人を務めています。
成年後見に、保佐人は、本人と
どれくらい面会するべきでしょうか。
本人の意思を尊重するためには、
多く面会することが良いに決まっています。
しかしながら、費用や、時間のやりくりの関係から、
多く面会することは必ずしも容易ではありません。
面会することは、本人の意思を確認して、
財産管理や身上監護の方針が、
適切かどうかを確認するためです。
すると、保佐の本人のように、
本人意思が存在する方の場合は、
できるだけ頻繁に会う費用があることになると思います。
私は、軽い知的障害のある方の保佐人ですが、
月に1度はご来所いただくようにお願いしています。
しかし、完全に意思がない状態の方とは、
なかなかお会いする機会は作れません。
お会いしても、方針に変更が出る可能性が
ないからです。
成年後見や保佐の目的には、
本人に代わって、本人の意思を実現することです。
そのためには、本人の意思の確認や、
本人への説明が必要です。
しかし、私に限らず
弁護士が後見、保佐を行うと、
実際の本人意思よりも、
一般的な合理的な財産管理を
重視してします傾向があります。
反省しなくてはならないことだと思います。